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講演を行う加嶋准教授 講演を行う加嶋准教授

兵庫県立美術館外観 兵庫県立美術館外観

今井学長(左から3番目)が参加したセレモニーの様子 今井学長(左から3番目)が参加したセレモニーの様子

 サグラダ・ファミリアなどで知られる世界に名高い建築家・アントニ・ガウディと漫画家の井上雄彦氏のコラボレーションによる、特別展「建築家ガウディ×漫画家井上雄彦」(本学などが協賛)が3月21日(土・祝)、兵庫県立美術館(神戸市中央区)で開幕し、同日、本学理工学部建築学科の加嶋章博准教授が記念講演会を行いました。テーマは「ガウディの眼差し、ガウディへの眼差し」で、約100人が聴講しました。

 加嶋准教授は「ガウディは故郷カタルーニャの文化や技術を非常に大切にしていました。例えば、建物ファサード(正面)に、剣の一刺しで暴れる龍を退治しバルセロナの民衆を救った守護聖人の伝説を引用するなど、地域の物語を伝え、さらに街の良さを残そうとする意志が伝わってきます。また、スペイン語ではなくあえてカタルーニャ語で会話していたようで、このような態度から自らのこだわりが作品に反映されているようにも感じます」と話します。また、晩年の派手なデザインについて触れ、「年々奇抜なデザインになっているように思えますが、初期のころから、その建築物所在の地域特有の自然を多く取り入れています。さらにガウディは『自然が偉大な教科書』であると主張するように、その建築や作品は曲線が多く、なおかつ合理的な形になっています」とパワーポイントを使って写真で紹介しました。最後に、「ガウディは郷土愛とは一味違う、『Civic Pride(市民の街への誇り)』を伝えたいのではないかと、約100年たった今、多くの芸術家や建築家が気付かされているのではないでしょうか」と締めくくり、大きな拍手に包まれました。

 また、前日行われたオープニングセレモニーでは今井光規学長がテープカットで登壇し、関係者と共に開幕を祝いました。

 この特別展は5月24日(日)まで開催されます。詳細は下記URLをご確認ください。
http://www.gaudinoue.com/about/kobe.html

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