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国連70周年×摂大40周年「特別記念講演」を開催
6月29日(月)、大学創立40周年記念事業の一環として、国連広報センター所長の根本かおる氏を招き、国連70周年×摂大40周年「特別記念講演」を寝屋川キャンパスで開催しました。
今回の講演は「国連を自分事に ~一人の日本人女性から見た、国連の過去・現在・未来~」がテーマ。冒頭に今井光規学長から、地球規模の課題に取り組む国連と本学のタグライン「Smart and Human」の理念が一致していること、「国際女性の日」が本学の開学と同じ1975年に制定されたことなどの紹介がありました。
根本所長は、国連の70年の歩みを映像で振り返った後、世界人権宣言が採択され、性差別解消という国際的な動きが高まりつつも、報道に携わる女性が圧倒的に少なかった時代に記者として活動し、その後海外留学を経て、国連難民高等弁務官事務所で難民支援に従事した経験や、世界にはびこる偏見や女性の人権が踏みにじられている現状について語られました。
また、女性の地位向上を目的とする国連組織、UNウィメンの「He For Sheキャンペーン」や「マララ・デー」の国連演説の映像を紹介。ジェンダー平等を実現するためには、一人ひとりが声を上げることが大切で、誰もが社会を少しずつより良い方向に変えていくチェンジ・メーカーになる力を持っており、その力を発揮する一つの方法として国連で働くという選択肢もあると述べられました。
2015年は、秋の国連総会で今後の国際社会の在り方を規定する「ポスト2015年開発アジェンダ」が採択されるなど重要な年。世界が抱える問題を学生らが自らの問題として捉え、国際社会や国連の活動について意識を高める有意義な機会となりました。