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4月からの準備と現地での10日間の活動を模型や写真、映像で紹介 4月からの準備と現地での10日間の活動を模型や写真、映像で紹介

文化の違い、日比の歴史、貧困問題などについて考え視野を広げた学生たち 文化の違い、日比の歴史、貧困問題などについて考え視野を広げた学生たち

完成した被災者用シェルターをバックに。シェルターは貧困家族に寄贈され、利用上の問題点を検証する予定 完成した被災者用シェルターをバックに。シェルターは貧困家族に寄贈され、利用上の問題点を検証する予定

 理工学部住環境デザイン学科と建築学科の学生17人が10月20日~22日、寝屋川キャンパスで「地球共生ワークショップ」を開催しました。

 これは、フィリピン・サンカルロス大学と実施した海外ものづくりインターンシップの成果展示報告会と特別記念講演からなり、会期中多くの学生や教職員が足を運びました。

 海外ものづくりインターンシップは、2013年度からスタートしました。現地企業や日系企業の見学・実習プログラムとは別に、今年度初の試みとして、同大学の建築芸術学部と経営学部と協同し、全ての生物が共存できる調和の取れた環境を創造する「地球共生」の概念のもと、貧困被災者用シェルターの製作と、貧困者が製作・販売できるプロダクト製品の開発に取り組みました。さらに、ものづくりとは違った観点から「地球共生」実現の障害となるフィリピンの社会問題について分析・検討を行い、解決策を探りました。

 展示は、シェルター構造部分の原寸模型やプロダクト製品の模型のほか、写真や映像で活動風景を紹介。また、報告会では政府や国連に頼るのではなく、「自分たちが世界中の人と繋がり行動していく必要がある」と世界の現実に触れて生まれた強い想いを語りました。

 最終日には、「共生」の対極にある「戦争」について考える機会として、NPO法人ブリッジ・フォー・ピース代表、神直子氏を招き、特別記念講演会を実施。互いを理解することが平和な社会を築く第一歩だと学びました。

 「フィリピンでの出会いと体験が、目の前の世界を大きく開いてくれた。語学力を鍛え、このワークショップを世界中で実施したい。ここからが始まりです」と意気込む大木美里さんと松田勝利君(いずれも住環境デザイン学科3年)。この貴重な経験は、将来彼らが国際社会で活躍するための礎となることでしょう。

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