その他
産学公民地域連携フォーラム「かおりと健康」を開催しました
理工学部は11月12日、地域連携センターと共催して産学公民地域連携フォーラム「かおりと健康」を寝屋川キャンパスで開催しました。
住環境デザイン学科・竹村明久講師とスポーツ振興センター・藤林真美講師が、かおりの印象、快・不快の個人差、かおりと記憶・情動の結びつき、精油の芳香による自立神経活動の変化などについて実験データを示し解説。「適切な利用が健康で快適な生活につながる」と参加者に呼び掛けました。
また、「お香と癒し」と題し、江戸・享保年間から約280年間続く老舗線香店、奥野清明堂(大阪府堺市)代表取締役の奥野浩史氏が、かおりの歴史について講演。香木の最高級品である伽羅(きゃら)や自社で開発した地元堺の茶人・千利休が好んだ抹茶や椿、白檀のかおりの線香などを会場で紹介し、集まった学生・教職員・地域住民ら約70人が、その豊かなかおりを楽しみました。
奥野氏は、「心を落ち着かせる効果は、かおりだけではない。お線香を焚き、手を合わせる時、人は自分と向かい合う。そういった時間とかおりが心と精神を癒すのではないか」と語り掛けました。
講演後の質疑応答では、東大寺の正倉院に収蔵されている宝物「蘭奢待(らんじゃたい)」のかおりや、民族によるかおりの嗜好の違いなど活発な質問が相次ぎ、参加者の関心度の高さが伺えました。