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膠原病と向き合うための講演会を開催
摂南大学地域医療研究センターと枚方市保健所は3月15日、枚方市在住の膠原病患者とその家族を対象に「膠原病講演会~くすりと日常生活について~」を開催しました。
膠原病は、国から難病指定されている病気の一つ。今回、講師を務められた西垣千佳氏は、本学薬学部の卒業生で大学2年の時、膠原病を発症しました。発症から約14年、病気を抱えながらも3児の母親となり、また薬剤師としても活躍しています。
講演では、膠原病の発症原因・症状、診断と検査方法、治療薬などについて自身の経験を交えながら説明。妊娠・出産経験にも触れ、患者、薬剤師、母親といったさまざまな立場から膠原病との向き合い方についてアドバイスを行いました。
続いて看護学部の森谷利香講師が、感染症とその予防、痛みやストレスといった身体や心の症状の緩和を試みるリラクゼーションについて解説。参加者は「漸進的筋弛緩法」という筋肉の緊張と緩和を繰り返し行うリラクゼーションを体験しました。
最後に、枚方市障害福祉室が難病患者に対する障害福祉サービスを説明しました。質疑応答で運動や食生活などに関する質問があったほか、アンケートには「病気に対する理解が深まった」「病気を前向きに考えようと思った」などの感想が寄せられ、参加者らが病気と上手く共存しながら生活するヒントや知識を得る機会となりました。