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法学部が特別講演会「法と仕事~国内で2人しかいない実務家が語る~」を開催しました
6月16日、法学部は1年生を中心とした約280人を対象に特別講演会「法と仕事~国内で2人しかいない実務家が語る~」を開催しました。講師は同学部客員教授の神垣清水(かみがきせいすい)さん。神垣教授は、東京地方検察庁の特捜部時代にロッキード事件やリクルート事件の捜査に携わったほか、オウム真理教による地下鉄サリン事件では刑事部副部長として60人の検事を指揮。その後、公正取引委員会委員などを経て、現在は弁護士として活躍されています。
講演会の前半、神垣教授は法律を学ぶ意義や、今の学びが将来の仕事にどうつながっているか、社会の中での法律の役割などについて語られました。話の合間には、最近テレビや新聞をにぎわす話題の政治家の公的資金流用問題を法律的視点から解説したほか、法律を勉強した人は論理の飛躍が出来ないためコメンテーターには向かないなどさまざまな話題を提供し、会場の関心を引き付けました。後半は、自身がかかわった事件についてその裏側も含めて紹介。学生たちにとってまだ生まれる前の時代に起きた事件にもかかわらず、新聞やニュースを見るだけでは知ることのできない内容に、学生たちは熱心にメモを取りながら聞きいっていました。
法学部は、将来希望する職種によって2年次から4つのコースに分かれ、専門的な知識を身に付けていきます。そのため、1年次からさまざまな体験を通して進路を考える機会を設けており、今回の講演会も「法政キャリア教育」の一環として行いました。実社会で活躍する方の話を聞くことは、学生たちにとって自分自身の将来を考える良い機会となりました。