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マルコ・ロンバルディ在大阪イタリア総領事が学長表敬訪問と講演を行いました
6月29日、マルコ・ロンバルディ在大阪イタリア総領事が八木紀一郎学長を表敬訪問しました。国際化に力を入れている本学は、経済学部がイタリアIULM大学と協定を結び、学生や教員が互いに往来して交流を深めるほか、日本の文化を研究する同大学の留学生を受け入れ、本学を活動の拠点としています。「更に連携を深め、お互いの発展につなげていきたい」と、ロンバルディ総領事は語りました。
当日は、経済学部の学生約200人に対して「イタリアの魅力」と題する講演を行いました。飛行機で10時間以上かかり、距離的には離れている日本とイタリアですが、ロンバルディ総領事は「2つの国は似ている」と言います。その理由として、季節や地域によって食事が異なること、深い「美」の観念を持っていること、郷土を大切にする気持ちを互いが持ち合わせていることなどを挙げました。更に「イタリアの経済状況は世界水準と比べると決して高くはないが、質の高い生活を送っている」と、他国に比べファッションやカフェを相対的に安価で楽しむことができる例を挙げながら話し、「多くの共通項を持つ日本とイタリアは、成熟社会の発展モデルになることができ、これからますます世界の中で重要度を増していくだろう」と強調しました。
講演は、イタリア語で行いました。普段聞くことのあまりない生のイタリア語に、聴講した学生は国際感覚を養う機会にもなりました。
本講演は、経済学部の授業「摂南経済ゲストレクチャー」の一環として開催。グローバル化した社会や実際の経済動向を知るために、今回のイタリア総領事のほか、日本酒を世界に広める西山酒造場社長、アヒルプロジェクト等で地域活性化に取り組む千島土地社長などを招いて話を伺います。
受講生たちは、講演前の事前学習、講演後のディスカッションやレポート作成などを通じて各自のキャリアを考えることになり、実地教育を重視する経済学部の特色ある取り組みの一つとなっています。