経済学部
摂南経済ゲストレクチャーで㈱西山酒造場社長が講演
7月6日、 兵庫県丹波地方の㈱西山酒造場六代目社長・西山周三氏が、摂南経済ゲストレクチャー(担当:後藤和子教授)で講演されました。西山酒造場は、1849年に創業され、俳人をはじめとした文化人との親交も深い酒蔵です。「小鼓」という屋号は、高浜虚子の命名で、母屋、塀、三三庵の3つの建物は、国の登録有形文化財となっています。
西山酒造場の日本酒には小鼓という名前がついていますが、そのボトルやラベルのデザインを担当したのは、ポルトガルやスペインでも活躍した芸術家・綿貫宏介氏です。西山社長は、日本酒の国内市場が縮小する中、27カ国への輸出に成功し、売り上げの25%を占めるまでになったこと、発酵技術を生かして、様々なノンアルコール製品の開発に取り組んでいることを話してくださいました。西山酒造場は、フレッシュなお酒を提供するために、通年生産を行い、最近では、黒門市場近くにアンテナショップを出して、日本酒の魅力を外国人観光客にも伝えています。
酒蔵としては珍しく、女性従業員が製造、流通、販売で力を発揮している様子も分かり、日本酒産業の新たな挑戦について、地域経済、観光、国際貿易等の観点から考えることができ、有意義なレクチャーとなりました。