経済学部
山口、広島で後藤ゼミが外国人旅行者にアンケートを行い、需要(ニーズ)を調査しました!
10月6日~7日、後藤ゼミの2年生と3年生計29名が、岩国市と宮島町、広島市でフィールド調査及び、市役所へのヒアリングを行いました。
3年生は、前期に、D.アトキンソン著『新・観光立国論』を読み、日本が観光産業において非常に遅れていること、特に、外国人旅行者のニーズ(需要)をきめ細かく把握できていないことを知りました。そこで、今回、岩国市錦帯橋、世界遺産でもある厳島神社(宮島)と原爆ドーム等を訪問し、英語で外国人旅行者へのアンケート調査を行いました。広島は、アジア系よりも欧米からの訪問者が多く、全体の6割を欧米オーストラリア系からの訪問者が占めています。学生のアンケート調査に応じてくれた外国人の国籍も、スイス、ベルギー、オランダ、フランス、イギリス、イタリア、スウェーデン、チェコ、カナダ、アメリカ、ニュージーランド、オーストラリア等、非常に多岐にわたり、アジア系のニーズのみに着目して観光政策を立案することの大きな誤りを実感しました。需要を知らずして、供給サイドの最適な振興策は立てられません。
岩国市市役所と広島市市役所では、観光政策に関するヒアリングも行いました。MICE(国際学会等の誘致)に力を入れる広島市では、通常の観光と比較してMICEは2.1倍の消費額がある等、興味深い話を聞くことができ、このフィールドワークを企画し準備した学生は、充実した2日間を過ごしました。今後、141組のアンケートの分析が楽しみです。