経済学部
黒門市場を視察しました
10月22日、平野ゼミは黒門市場を視察しました。黒門市場は、大阪にある商店街。食品、とくに新鮮な魚介類に特徴があります。これが、外国人に口コミ(SNSやブログを含む)で広まり、食べ歩き体験のスポットとして来客数が急増しています。その現状と課題を見聞するために、商店街の視察にでかけました。
商店街の視察で肝要なことは、個別商店での聞き取りよりも、まず商店街組合への聞き取りです。なぜかと言えば、個々の商店に客が来るには、まずその商店街に足を運ぶことが前提であり、そのことは、商店街全体がどういう戦略で客にアピールするかに係っているからです。そしてそれは、商店街組合の意思により決定されます。例えば、黒門市場への訪日観光客は、最初は自然発生的に増えていきましたが、その後は、商店街組合の戦略がそれを加速させたと考えられます。
まず、商店街組合は、外国人観光客にアンケート調査を行い、彼らのニーズを把握し、それに対応しようとしました。その結果生まれたのが、空き店舗を改造した無料休憩所、公衆トイレの増設、イートインスペースの設置、Wi-Fiスポットの設置などです。こうしたインフラのうえで、各商店は個別の工夫で対応します。
こうしたお話を商店街組合の方々から伺ったうえで、市場を視察したことにより、学生は、現場の方々の創意工夫を体感できたようです。