経済学部
国際協力機構の吉武氏が講演を行いました。
国際協力機構(Japan International Cooperation Agency, JICA)は、発展途上国に対する日本の開発援助を担当する独立行政法人です。10月18日、同機構地球環境部水資源グループ水資源第二チーム調査役の吉武尋史氏が来学、1限目は外国語学部で、また、4限は経済学部で講演を行いました。
この講演会において、まず吉武氏は、そもそも政府経済援助(ODA)とは何か、国際協力機構とはどのような役割を担っている機関か、さらにJICAが海外に派遣するボランティア制度である青年海外協力隊はどのような仕事をしているかなどについて、丁寧に説明されました。なお、本学はこれまで30人を上回る学生が海外青年協力隊に参加しており、現役学生の派遣者数としては、全国でも有数の規模を誇っております。
さらに吉武氏は、ご自身が担当されているアフリカ諸国における同機構の活動について様々な写真を用いながら説明されました。例えば、アフリカでは浄水にアクセスすることが困難な地域が広範に存在しており、数多くの人々が汚染された水を飲まざるをえず、深刻な健康問題を引き起こしていること、日本のODAによって井戸などの給水施設が建設された結果、きれいな水にアクセスできるようになったこと、ただ、地域によっては料金徴収や施設の運営維持管理をどうするのかといった問題が存在していることなどの説明がありました。
最後に、聴講した学生に対して、同氏は、発展途上国の人々と一緒に仕事をすることの喜び、さらには、実は、こうした喜びは、経済協力以外の仕事にも共通していることなどについて、説明されました。参加した学生からは、「開発援助の重要性が理解できた」、「眼を世界に広げることの大切さが理解できた」といった感想が寄せられました。