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シルヴュー・ジョラ氏 シルヴュー・ジョラ氏

シルヴュー・ジョラ氏 シルヴュー・ジョラ氏

通訳を行う、久保教授(右側) 通訳を行う、久保教授(右側)

 6月14日、シルヴュー・ジョラ氏は経済学部の「EU経済論(久保広正教授担当)」で日欧経済関係について講義をしました。同氏はEUの「政府」ともいうべき欧州委員会のスタッフで、現在は、日欧産業協力センターに東京事務所長として派遣されています。なお、このセンターは、わが国の経済産業省と欧州委員会が共同で設立した国際機関で、文字通り、日欧産業の協力関係を強化することを目的としています。

 ジョラ氏は、EUの歴史、日欧経済関係の歴史などを振り返った後、現在、日本政府と欧州委員会の間で交渉が続けられている日EU経済連携協定の交渉内容について解説されました。すなわち、日本側は、EUが日本製自動車・電子部品に賦課している輸入関税の撤廃を要求する一方、EU側は、日本における非関税障壁の削減あるいは除去を要求し、交渉が繰り返されているとのことでした。

 最後に、同氏は英国のEU離脱問題についても解説されました。EU離脱はこれまでのEU統合の歴史にはなかったため、今後、英EU間でどのような離脱交渉が行われるのか、その結果、英国とEUの関係はどのようなものになるかを見通すことは極めて困難になっているとの説明がありました。

 なお、講義は英語で行われ、これを久保教授が通訳する形で進められました。

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