経済学部
国際ワークショップ「グローパル資本主義の将来」を開催しました
11月1日、グローバル資本主義の将来と題した国際ワークショップを開催しました。当日は、パリ第13大学:経済研究所のパスカル・プチ教授をお招きし、混迷する資本主義経済の将来展望に関する報告受けたのち、それに関する質疑応答を行いました。
プチ教授によれば、現代資本主義は、完全雇用と福祉国家を特徴とする第一期を終えて、第二期に入る入口にあるとのことです。現代資本主義第一期では、ILOフラデルフィア宣言に代表される、労使間の合意を軸に社会・経済が安定的に形成・展開されてきました。
しかし、近年、それが金融による実体経済の支配、環境の制約、新技術(IT技術、バイオ技術、ナノ技術等)の社会生活への強力な影響などの課題を抱えるようになってきたと、プチ教授は指摘しました。
また、そうした事態に対して、とくに環境と新技術に関しては、地域レベルから世界レベルまでの多様な人々の参画スタイルや政治・政策の介入の方法が模索される必要があると論じました。
それに対して、フロアとは、不平等問題や環境問題に関する質疑応答がなされました。