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お知らせ

講演の様子 講演の様子

 11月18日~19日、九州大学において日本EU学会第38回研究大会が開催され、経済学部・久保教授は「市場統合と所得格差-貿易理論の再考-」というテーマで招待講演を行いました。

 この講演のなかで久保教授は、まず、所得格差を示す代表的指標であるジニ係数の変化を紹介し、主要先進国でジニ係数が上昇していること、すなわち、所得格差が拡大していることを紹介しました。その後、伝統的な貿易理論、新たな貿易理論をEU経済に適用し、市場統合は所得格差を拡大している可能性を指摘、何らかの所得再分配政策を導入することの重要性を主張しました。

 また、その後のセッションで、駐日欧州連合代表部(在東京のEU大使館)Francesco Fini公使による”Update on the EU-Priorities and Challenges-”、及び欧州大学院(European University Institute、EU官僚養成のためにEUがイタリア・フィレンツェに設立した大学院)Brigid Laffan教授による”Forging a Union for the 21st Century: From Crisis to Opportunity”と題する講演に対する討論者としてコメントを行い、議論に参加しました。

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