理工学部
第16回 ライフサイエンスセミナーを実施しました!!
生命科学科主催のライフサイエンスセミナーを1月16日(火)に開催しました。
「モデル植物シロイヌナズナを用いて虫こぶ形成の謎を解く」というタイトルで、佐藤雅彦 先生(京都府立大学大学院生命環境科学研究科)がヌルデシロアブラムシ(アブラムシ科, Schlechtendalia chinensis)による虫こぶ形成の分子メカニズムの実体についてご講演されました。
虫こぶ(plant gall)とは,昆虫が自身のすみかや餌とするためにホスト植物に形成させた異常組織です。古くから医薬品、食物として利用されているものもありますが、その形成メカニズムの分子生物学的な理解はほとんど進んでいません。様々な蛍光タンパク質マーカー発現植物を用いて,共焦点レーザー蛍光顕微鏡で観察し,更に,次世代シークエンサーを用いて原因遺伝子産物の発現様式を網羅的に解析することにより,虫こぶ形成メカニズムを分子生物学的に解析された最新の研究成果をご紹介いただきました。