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薬学部教員から植物の効能などの説明を聞く参加者 薬学部教員から植物の効能などの説明を聞く参加者

甘い香りのする種子がスイーツなどに使われるバニラ 甘い香りのする種子がスイーツなどに使われるバニラ

ビールの苦味付けに使う、ホップのふんわり広がる香りを体験 ビールの苦味付けに使う、ホップのふんわり広がる香りを体験

 5月26日、枚方キャンパスの薬学部附属薬用植物園で「春の薬草見学会」を開催しました。関西一円から定員60人を超える約150人の応募があり、抽選で選ばれた60人が参加。当日は汗ばむ陽気の中、参加者は写真を撮りながら薬学部教員の説明に耳を傾け、熱心にメモを取っていました。

 五感を活用して植物を楽しむのがこの見学会の特長で、実際に植物を見て、木々の音を聞き、手に触れ、匂いをかぎ、味わうことができます。例えばアイスクリームなどでお馴染みのバニラは、温室内で花と果実を観察することができ、熟して黒くなった果実からは独特の甘い香りがしました。他にも、トムヤムクンをはじめとする東南アジア料理で香草として利用されるレモングラスや、ビールの苦みのもととなるホップの香りを楽しむ参加者もいました。また、根や茎に抗ウイルス作用があるエキナケアがピンク色の美しい花を咲かせ、参加者の目を楽しませました。

 見学後は薬学部の学生が作ったハーブティーなどの試飲会を実施。広い園内を散策した後に飲む冷えたハーブティーはすっきりとした味わいで、参加者の喉を潤しました。

 見学後に実施したミニセミナー「植物分類学今昔物語」では薬学部の伊藤優助教が講師を務め、新旧植物分類体系の違いについて、実際に観察した植物種を例に講演を行いました。

 終了後、参加者から「植物園の各所に細やかな準備をしていただいたおかげで、いろいろな体験をすることができました。秋の見学会もぜひ参加したいです」との声が聞かれました。薬草見学会は春・秋の年2回実施しています。季節によって見ごろの草花も変わりますので、初めての方や既に参加された方も、ぜひ次回の見学会にご応募ください。

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