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お知らせ

理工学部都市環境工学科では、2年生後期に「都市環境基礎ゼミⅡ」という、チームによる課題解決能力の涵養を目的とした少人数ゼミを実施しています。この授業では、10班に分かれ、班ごとに厚紙を材料に橋梁模型を作製し、その耐荷力を競うペーパーブリッジコンテスト、名付けて「P-1グランプリ」を実施しています。学生達は、製作した橋梁模型の載荷試験を行い、耐荷力の結果や破壊形式をもとに、専門科目で学習した力学の知識を駆使して考察を行い、次の橋梁模型に向けた改善を行います。すなわち、設計(Plan)→製作(Do)→試験載荷(Check)→改善(Action)のPDCAサイクルを回しながら耐荷力の大きな橋梁模型を目指します。このサイクルを2回繰り返し、改善を加えた橋梁模型をもって「P-1グランプリ」に臨みます。グランプリでは、耐荷力部門に加えて、橋梁の設計コンセプトを発表するプレゼンテーション部門、橋梁のデザインの秀逸さを相互に投票するデザイン部門の3部門で行われました。

 2019年1月10日(木)にプレゼンテーション会が開催されました。班毎にこれまでの試験載荷の結果と破壊の形式を考察し、橋梁模型の改善点を抽出した経緯について、スライドを使ってわかりやすく説明していました。その後、橋梁模型は共通スペースで展示され、プレゼンテーションの内容とデザインをもとに、学生と教員が投票を行いました。

 2019年1月17日(木)に「P-1グランプリ」のクライマックスとなる載荷試験が行われました。橋梁模型の質量の制限値を超えていないことを確認した後に、3つの載荷台を使って載荷試験が行われました。最初に製作した橋梁模型は、10kgの荷重耐えるのがやっとでしたが、2回の改善を経てグランプリに出された橋梁模型は、荷重20kg以上が頻発しました。最も耐荷力の大きいものは40kg弱の荷重にも耐え、学生たちは盛り上がっていました。グランプリ終了後、耐荷力部門、プレゼンテーション部門、デザイン部門それぞれの優勝・準優勝の班が発表されました。後日、表彰状が渡される予定です。

 「P-1グランプリ」での、制約のある条件のもとチームで試行錯誤し改善を重ねていく経験は、将来の実務において課題を解決していく際に必ず役に立つと考えています。

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