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見頃の植物を五感で楽しむ 春の薬草見学会を開催
5月18日、枚方キャンパスの薬学部附属薬用植物園で「春の薬草見学会」を開催し、関西一円から約60人の参加がありました。汗ばむ陽気の中、参加者は写真を撮りながら薬学部教員の説明に耳を傾け、熱心にメモを取ったり担当教員に質問をしていました。今年3月に装いを新たにした植物園は、解説パネルに加えて生薬サンプルが植物の横に設置され、参加者が薬学の視点から植物を楽しめるようになりました。また、当日は薬学科4年生6人が見学会の運営をサポートしました。
五感を活用して植物を楽しむのがこの見学会の特長で、実際に植物を見て、木々の音を聞き、手に触れ、匂いをかぎ、味わうことができます。例えばカモミールの名で知られるカミツレは乾燥させた花がお茶に使われます。また、西洋料理で調味料として使われるチャイブ(セイヨウアサツキ)などが美しい花を咲かせ、参加者の目を楽しませました。
見学後は、摘みたてのカミツレを使ったカモミールティーやルイボスティー、マテ茶などのハーブティーや健康茶が学生から振る舞われました。広い園内を散策した後に飲む冷えたハーブティーはすっきりとした味わいで、参加者の喉を潤し、疲れを癒しました。
見学後に実施したミニセミナーでは、薬学部の伊藤優助教より、この2月に実施した薬学部海外研修で訪れたベトナムで出会った植物についての講演がありました。
終了後、参加者から「薬草に関する知識を身に付けることができ、たいへん有意義でした」などの声が聞かれました。薬草見学会は春・秋の年2回実施しています。季節によって見ごろの草花も変わりますので、初めての方や既に参加された方も、ぜひ次回の見学会にご応募ください。