経済学部
摂南経済ゲストレクチャーで大阪・神戸ドイツ連邦共和国総領事館J.シュヴァイツァ氏が講演
5月22日、摂南経済ゲストレクチャー(後藤和子教授担当)において、大阪・神戸ドイツ連邦共和国総領事館の経済担当上級専門官であるヨハネス・シュヴァイツァ氏をお迎えし、「ドイツと日本」についてご講演いただきました。
ヨハネス・シュヴァイツァ氏は、最初にドイツの人口や首都などの基本情報について解説され、移民の割合が20%であること、州の権限が強い連邦国家であること等、日本との違いを知ることができました。
ドイツと日本の交流は17世紀に始まり、1861年には日独友好通商条約が締結され、両国の関係がビジネスから始まったことが分かりました。その後、文化や学術の交流が発展しますが、第1次世界大戦で、日独は交戦し、第2次世界大戦で同盟国となった両国は敗戦を迎えます。戦後、両国の学術、経済、文化面での交流が再開され発展しました。現在、ドイツには、約1,700の日本企業の支社があり、特にデュッセルドルフには、多くの日本人が住んでいます。
シュヴァイツァ氏は、今後、EU/日本の経済連携協定の下で、日独は益々連携を深めていくこと、人権や民主主義という共通の価値観を持ち、気候変動や高齢化という共通の課題に立ち向かっていると強調されました。ドイツは、福島の原発事故から学び、自然再生エネルギーへと大きく転換したという話も印象的でした。
ビジネス、観光、留学にとても良い環境を提供しているドイツの現状に、多くの学生が興味を持ち、授業後も質問が続きました。