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お知らせ

[研究開発プログラムの背景・目標]

 2030アジェンダ(我々の世界を変革する:持続可能な開発のための2030アジェンダ)では、「直面する課題」として貧困、飢餓、不平等などのほか、気候変動、自然災害などが挙げられており、これらへの取り組みが期待されている。同じく2030アジェンダでは、情報技術・医学・エネルギーなど幅広い分野における科学技術イノベーション(STI)は人間の進歩を加速化させ、デジタルデバイドを埋め、知識社会を発展させる大きな潜在力を有する旨が主張されている。科学技術イノベーションは重要な実現手段として位置づけられており、目標達成に向けた貢献が求められている。

 本プログラムでは、研究開発の提案を募集し、研究開発プロジェクトとして選定する。プロジェクトでは、国内の地域において社会課題を特定し、その解決策を実証するとともに、プロジェクト終了後に解決策を実現するための事業計画を策定する。この解決策と事業計画を合わせてソリューションとし、ソリューションを創出することを目標とする。

 本プログラムにより創出されたソリューションは、社会問題に取り組む人たちが引き継ぎ、特定地域への解決策の定着を図り、さらには海外を含め他地域へ展開する活動を通じて地域レベルでの実績を積み重ね、SDGsの達成に繋げることを期待する。

[研究開発の対象]

 (17の目標との関係)

 SDGsの17の目標と169のターゲットは個々に独立したものではなく、相互に関連していることに留意。そのため、ある目標を達成するために他の目標を犠牲にしないことが求められる。

 (持続可能な開発の三側面)

 2030アジェンダに「我々は、持続可能な開発を、経済、社会及び環境というその三つの側面において、バランスがとれ統合された形で達成することにコミットしている」と記載されている。社会課題に対するソリューションの創出においては、経済的価値、社会的価値及び環境価値のバランスのとれた価値創造が求められる。

 (本プログラムにおける支援の対象)

 現実の社会課題を解決するための取り組み自体が支援の対象。社会課題の解決のために活用する技術シーズが既にあることが必須条件である。したがって、技術シーズの研究開発そのものは対象とはならない。

[研究開発のフェーズ]

(1)シナリオ創出フェーズ

 具体的な社会課題に取り組むために、対話・協働を通じて地域における社会課題の特徴を抽出してボトルネックを分析・明確化する。社会課題を解決する新たな社会システムを想定して、技術シーズを活用した解決策を検討し、社会において可能性試験を実施する。さらに、可能性試験により得られたエビデンスをもとにロードマップを作成し、2030年度までに他地域にも展開してSDGsを達成する構想を創出するフェーズである。

(2)ソリューション創出フェーズ

 シナリオに基づき研究開発を行い、地域での実証試験を経て社会課題の解決策の有効性を示し、あわせて、他地域に展開するための適用可能条件や環境設定も提示する。並行して、プロジェクト終了後の自立的継続のための計画(事業計画)の策定および計画実行の準備を行うフェーズである。

※応募にあたっては、学長の承諾が必要です。

〈研究支援・社会連携センター締切:7/19(金)〉

詳細は、

国立研究開発法人 科学技術振興機構

https://www.jst.go.jp/pr/info/info1378/index.html

を、ご参照ください。

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