本文へ移動

お知らせ

第5回融合科学研究所講演会が、2019年10月10日(木)に開催されました。本講演会は「融合研究とイノベーション」をテーマに、第一部特別講演としてイノベーションジャパンにおける研究出展とその成功事例、第二部には学生による研究ポスター発表、第三部として異分野融合を見据えた研究講演が行われ、約80名の参加者による活発な議論が行われました。

特別講演では、融合科学研究所所長、生命科学科の松尾康光教授からこれまでのイノベーションジャパンの出展内容と出展により広がる産学官連携への効果が紹介され、イノベーションジャパンへの出展はどの分野でも可能なこと、研究を発展させるきっかけになることが報告されました。さらに、その成功例として、住環境デザイン学科の川上比奈子教授によりイノベーションジャパンおよび日中大学フェア新技術展への出展を踏まえて「光合成建築 ~葉緑体から生成されたH2はエネルギーを生み、O2は自然へ還る~」の講演が行われ、建築にサイエンスを取り入れた「自然と完全に調和した革新的建築」が紹介されました。この講演を通して、イノベーションジャパンおよび日中大学フェア新技術展への出展が、大学・研究の広報になるだけでなく、研究の飛躍的推進につながることも報告されました。

学生による研究ポスター発表では、理工学研究科の大学院生奥田勝稀氏、奥田遼友氏、下澤勇弥氏、芝田雄介氏、中山樹生氏、古関智樹氏による6件の研究発表が行われました。発表内容は理学から工学にわたる幅広く高度な研究内容であり、活発な議論とともに、異分野間の交流が1時間30分にわたり続きました。今回のポスター発表では、発表した学生を激励する目的で、よいと思った発表に参加者が評価シールを貼っていきました。また、発表学生全員に、理工学部長から「Certificate」が贈られました。

異分野融合を見据えた研究講演では、建築学科の白須寛規講師による「となりの家 -補足的な小空間がもたらす連続性について-」の講演および機械工学科の堀江昌朗教授による「紫外線励起蛍光樹脂粒子を用いた流れの可視化」の講演が実施されました。白須講師の講演では、並びの家に存在する空間のあり方と境界の連続性について、堀江教授の講演では蛍光樹脂粒子を利用した新しい可視化技術について、他分野の研究者にわかりやすく解説されました。

最後に、お忙しい中、本講演会に参加していただきました方々に、心より感謝申し上げます。

令和元年10月23日

理工学部長 川野常夫

融合科学研究所所長 松尾康光

添付ファイル

お知らせ一覧へ