中山間地域における生活支援体制の構築プロジェクト 活動報告⑤
9月11日 (水曜日)~国吉地区交流会~
今回は、プロジェクトの活動目的である日常生活支援の具体的な方法について考えるきっかけとして、地域の方々と食事を楽しみながら交流し、さまざまなお話を聞かせていただく機会である国吉地区交流会を、地域サロン「将軍ざくらの会」の方々と大学生の共催により実施しました。交流会では、カレーづくりを兼ねた食事会とともに、棒サッカーというレクリエーションを行いました。
「多種のルーを使用して大鍋2つでカレーを煮込むことにより味に深みを出す」、「寒天ではなくアガーを使ったみかんゼリーをつくる」など、調理にあたっては、地域の方々のアドバイスをいただきながら、楽しく作業を進めることができました。将軍ざくらの会の方々とともに準備を進めるなかで、流石というべき手際の良さと、初対面で見ず知らずの私たちにとても親切にしていただいたことに、大いなる尊敬と感謝の念を抱きました。カレーづくりも終盤に差し掛かってきた頃、ちらほらと地域の方々が集まり始めました。住民のみなさん以外に近隣の診療所から医師、看護師の方も参加してくださり、今回の交流会にたくさんの方に関心を持っていただいたことを嬉しく思いました。
食卓の準備を進める間は、学生を見守るように少し距離を置かれていた方々も、同じテーブルでカレーを食し、会話をするうちに、気さくに話しかけてくださる回数も増え、棒サッカーを行う頃には笑顔が溢れ、交流という目的をしっかりと果たせていると感じられるようになりました。レクリエーションでは、食後ということもあり、まずは座りながらできる簡単な体操を行いました。メインの棒サッカーは、4チームに分かれ、トーナメント方式で、笑いを交えながら白熱の戦いが繰り広げられました。想像よりも盛り上がった棒サッカーを終え、一息ついた後には、国吉地区の歴史、文化、自然について、将軍ざくらの会の方に詳しく説明していただきました。お話を通じて、地域での日々のくらしや各所の歴史について、たくさんのことを学びました。
最後には、地域の方々から、折り紙で作った傘、牛乳箱と和紙で作ったペン立て、そして国吉に関する知識を交えた感謝のメッセージという素敵なプレゼントをいただきました。準備期間を含めて長いようであっという間だった交流会は、地域の方々の協力を得て、無事に成功させることができました。ただし、交流会が単なる「交流の場」で終わることなく、日常生活支援に向けた具体的な取り組みにつながるように、今後の活動のあり方についても学内および地域と話し合っていきたいと考えています。