中山間地域における生活支援体制の構築プロジェクト 活動報告⑦
11月23日(土曜日)~藤のかご作り~
今回は、地域資源の発掘と利活用の方法について考えることを目的に、藤の蔓の採集からかご作りまでの一連の作業に取り組みました。当日の作業は、かご作りの名人とも言うべき地域の方に丁寧に指導していただきながら行いました。
まず午前中は材料となる藤の蔓の採集です。藤の蔓は山中の急斜面に自生しており、また非常に丈夫であったため、採集は多大な体力を要するものでした。しかし、大自然のおかげかこの大変な作業も不思議と苦でなく、私たちはいきいきと楽しみながら採集に取り組むことができました。
午後からはかご作りにチャレンジです。まずは名人がかごを作る姿をしっかりと見学して作り方を学びました。名人は、3本の蔓を交差させたものに短めの蔓1本を添えて土台を作り、そこに長い蔓を編み込んでいきます。名人が作ったかごは綺麗に、そして均一に編まれていて、機械のような精密さでした。私たちも、同じ手順でかごを作ったのですが、名人のようにはいかず、歪になってしまいました。しかし、名人は私たちの作ったかごを、「味がある」と褒めてくださいました。
今回の活動は、直接地域のお役に立つものではありませんでしたが、地域の方との距離がさらに近づいたように感じます。また、地域に関わる大学生として、今後も紀美野町、国吉地区の隠れた地域資源を掘り起こすとともに、それを地域外に伝えていくことにも取り組んでいきたいと考えるよい機会となりました。今後も地域に寄り添い、多くの声を聴きながら、よい活動を続けていきたいと思います。