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お知らせ

プレゼンテーション風景 プレゼンテーション風景

載荷試験の様子 載荷試験の様子

 都市環境工学科では、2年生後期に「都市環境基礎ゼミⅡ」という、チームによる課題解決能力の涵養を目的とした少人数ゼミを実施しています。この授業では、10班に分かれ、班ごとに厚紙を材料に橋梁模型を作製し、その耐荷力を競うペーパーブリッジコンテスト、名付けて「P-1グランプリ」を実施しています。学生は、製作した橋梁模型の載荷試験を行い、耐荷力の結果や破壊形式をもとに、専門科目で学習した力学の知識を駆使して考察を行い、次の橋梁模型に向けた改善を行います。このサイクルを2回繰り返し、改善を加えた橋梁模型で「P-1グランプリ」に臨みます。グランプリでは、耐荷力部門に加えて、橋梁の設計コンセプトを発表するプレゼンテーション部門、橋梁のデザインの秀逸さを相互に投票するデザイン部門の3部門が行われました。

 2020年1月16日(木)にプレゼンテーション会が開催されました。班毎にこれまでの試験載荷の結果と破壊の形式を考察し、橋梁模型の改善点を抽出した経緯について、スライドを使ってわかりやすく説明していました。その後、橋梁模型は共通スペースで展示され、学生と教員によるデザイン部門の投票が行われました。

 2020年1月23日(木)に「P-1グランプリ」のクライマックスとなる載荷試験が行われました。橋梁模型の質量の制限値を超えていないことを確認した後に、3つの載荷台を使って載荷試験が行われました。最初に製作した橋梁模型は、10kgの荷重に耐えるのがやっとでしたが、2回の改善を経てグランプリに出された橋梁模型は、荷重20kg以上に耐えるものが頻発しました。最も耐荷力が大きかったのは30kg以上で、それを見た学生たちは驚きと賞賛で盛り上がっていました。載荷試験終了後、耐荷力部門、プレゼンテーション部門、デザイン部門それぞれの優勝・準優勝の班が発表され、表彰式が行われました。

 「P-1グランプリ」での、制約のある条件のもと、チームで試行錯誤し、改善を重ねていく経験は、将来の実務に必ず役立つと考えています。

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