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「正しい情報を正確に学び、将来薬のプロとして患者さんを導いてほしい」と話す中村准教授 「正しい情報を正確に学び、将来薬のプロとして患者さんを導いてほしい」と話す中村准教授

がん・生殖医療発展のためには、医師、薬剤師、看護師らの「チーム医療」が大切と解説する岡田教授 がん・生殖医療発展のためには、医師、薬剤師、看護師らの「チーム医療」が大切と解説する岡田教授

1月22日、枚方キャンパスで関西医科大学附属病院がんセンターの医師による「摂南大学出張講義」が行われました。同センターはこれまでに大阪府や枚方市の中学生および学校教員に向けたがん教育の取り組みを行っています。小児期と成人期の間にあたるAYA(Adolescent and Young Age)世代のがん患者は、思春期に病気に罹患することへの精神的ストレスや将来への不安が大きく、治療以外のケアが必要です。また、女性は妊娠できる可能性(妊よう性温存)を残すことも人生の選択肢をせばめない大きな要素となります。学校法人常翔学園と包括連携協定を締結している同大(法人)による出張講義は、大学生にもAYA世代におけるがんの早期発見、早期治療や妊よう性温存療法に対する理解を深めてもらい、今後の学習の一助となるよう薬学部の4年生を対象に実施。当日は約200人が出席しました。

 第1部では「がんについて学ぶ~予防・最新治療・就労支援等~」をテーマに放射線科の中村聡明准教授による講義が行われました。中村准教授は「がんに罹患しないために、喫煙、飲酒に注意し、適度な運動や抗ウイルス薬、予防ワクチン、ピロリ菌除菌などで予防を」と解説し、がんの早期予防の重要性を訴えました。

 第2部では産科・婦人科の岡田英孝教授が「AYA世代のがんと妊よう性温存療法」をテーマに講演。岡田教授は、若年がんを取り巻く問題として、抗がん剤投与などの卵巣毒性を有する治療を受けることによって妊よう性(妊娠のしやすさ)喪失のリスクが生じると説明。「AYA世代のがん治療において、妊よう性温存療法は大変重要です。将来薬剤師になる皆さんは、患者さんの抗がん剤治療スケジュールを把握し、治療による性腺毒性の評価や妊よう性温存療法の情報提供などの役割を担うヘルスケアプロバイダーになってほしい」とメッセージを送りました。

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