経済学部
経済学部生がイタリアIULM大学での海外研修に参加
2月10日~16日、経済学部生11名(2・3年次生)がイタリアIULM大学(ミラノ市)での海外研修に参加しました。プログラムは文化産業をテーマとして4日間の特別授業で構成され、午前中はIULM大学の教授陣による講義、午後は授業の内容に即した現地見学を行いました。
1日目は、国際交流センターからIULM大学の紹介を受けた後、Guido Ferilli先生がイタリア文化産業の概要について授業を行いました。午後はミラノの中心部に移動し、ドゥオーモ広場を中心に、ミラノの歴史と観光産業の現状を見学しました。
2日目のテーマは、ファッション産業でした。「メイド・イン・イタリー」を学ぶ大学院コースの責任者であるMauro Ferraresi先生が、メイド・イン・イタリーという概念と、その背後にあるイタリアの歴史や地理、手仕事への敬意(クラフトマンシップ)について教えて下さいました。1950年代以降に数多く生まれたメイド・イン・イタリー企業の多くは家族経営で規模が小さいこと、そこからプラダ等の有名ブランドが生まれていることが分かりました。午後はブティックや、戦後イタリアファッションの歴史を紹介する博物館展示、有名ファッション・ブランドが集まるモンテ・ナポレオーネ通り等を見学しました。
3日目は、建築とデザインがテーマでした。午前中はIngrid Taro氏(建築家)から、ミラノの街の歴史と建築の特徴について説明を受け、午後は、新しい考え方で再開発が行われている地区を訪問しました。ビルの外壁が森のようなボスコ・ヴァーティカルという高級マンション、ザハ・ハディド、磯崎新、ダニエル・リべスキンドらの設計によるシティ・ライフという地区、Maurizo Lai氏(建築・デザイン)が設計したIYO AALTOという日本食レストランとLai氏のスタジオ等を実際に見て、学生は大きな刺激を受けました。
4日目は、昨年12月に本学に来られたVincenzo Russo先生から、ニューロマーケティングの授業を受け、学生たちは一人ずつ、神経科学の実験で用いられる器具を装着して、脳や体の無意識の反応を計測してもらいました。
いずれの授業も、学生たちは興味深く聞き入り、積極的に質問していました。授業後にRusso先生からコース修了証をいただきました。非常に充実した授業で、貴重な学びの機会となりました。
※本プログラムは、本学とIULM大学の包括協定に基づき行われ、毎年、IULM大学からも、学生10数名が本学を訪れ、経済学部後藤ゼミと合同ゼミを行う等、継続的な交流を続けています。