法学部
【法学部長メッセージ】新入生および在学生の皆さまへ〔4月24日発信〕
【新入生の皆さま】
ご入学おめでとうございます。
法学部の教職員を代表して、お祝いを申し上げますとともに、心から歓迎いたします。
本来なら、今月初めから、皆さまにお会いできる予定でしたが、COVID-19の感染拡大防止のために、入学式の中止、そしてガイダンスや授業開始の延期となりました。大学生としての新生活がどうなるのか不安な方も多いと思いますが、教職員一同、皆さまをしっかりとサポートしていきます。
法学部では、1年次に「法学基礎演習」という少人数ゼミナール形式の科目があり、大学での学修の仕方を学んでいくとともに、ひとりひとりに担当教員が付き、相談にあたります。どうぞご安心ください。
授業開始までは、ポータルサイトを通じて、大学からの指示がありますので、それに従っていただくようお願いします。また、大学での“学び”のベースは高校までの学修にありますので、ぜひ授業開始まで猶予のあるこの時期に、復習(振り返りや補強)をされることをお勧めします。
【在学生の皆さま】
新年度の開始が遅れ、また感染拡大防止のため、昨年度までとは異なり非対面型の授業形式とならざるを得ないことを大変残念に思っています。5月25日から前期の授業が始まりますが、それまではポータルサイトを通じての指示に従って学習に取り組んでください。また、個別に連絡の取れる状態にある場合(ゼミなど)は、担当教員からの指示もありますので、それに従っていただきたいと思います。
【新入生および在学生の皆さま】
今回のCOVID-19の世界的流行は、100年以上前の「スペインかぜ」や90年以上前の「世界恐慌」が比較のために言及されるほど、人類の歴史にとって大きな出来事であり、私たちはその中にあって、不安と不自由さを感じる日々を強いられています。
このような非常時ですが、ぜひこの危機的な状況をしっかりと目に焼き付けていただきたいと思います。
一般的に、危機的な状況になると、平常なときには見えなかった様々な問題や解決すべき課題が炙(あぶ)り出されるものです。
政府や自治体がどのような対応をとったか、なぜそのような内容となったのか。それに対する国内の反応をどうであったか。各国はどのような対応を行ったか、わが国と何が違っていたか。その違いの理由は何か。―等々、法学・政治学の分野から見るべき点、そして「なぜ」「おかしい」と思う点がたくさんあると思います。
そのような意識が、きっとこれからの大学での“学び”の動機付けや方向付けに、また卒業後の進路を考える上で大きなヒントを与えてくれるのではないかと思います。生の教材としても見ていただきたいのです。
昨年私たちは、ラグビーW杯で代表チームの活躍に大いに沸き立ちました。また、チームの主将のONE TEAMという語句は様々な機会において引用されるようになりました。心を一つにして課題に当たることの大切さを改めて意識するようになったのではないでしょうか。
今回はまさに私たち自身がその姿勢を求められています。パスでつなぐべきものは、ボール状のウイルスではなく、他者を思いやる丸い心です。お互いの健康を気づかいながら、この難局を乗り切っていきましょう。
一日も早く、皆さまとキャンパスでお会いできることを、教職員一同楽しみにしています。
法学部
学部長 河原匡見