経済学部
『教員に見る、摂南大学経済学部の学び』VOL.3 植杉ゼミ
世界中での活躍も夢じゃない!
最新のデータサイエンスを学び、
独創的な研究に挑戦。
◆植杉大 教授
近年注目されているのが、ビッグデータ分析です。なかでも、これまで処理が困難で利用されてこなかった、言語や音声、画像データの活用に期待が高まっています。私の研究は、文書データなどを使ったテキスト・アナリティクスによる不動産市場の分析です。これまで不動産価格を知りたい場合、駅から物件までの距離や時間、坪数などの数値データから推定するのが一般的でした。私の研究は、こうした数値データだけの分析とは一線を画し、例えばインターネットで書き込まれた地域の評判や評価に関する膨大なテキスト情報などを使って、新しい不動産価格を導き出そうとするものです。ビッグデータの時代に、あらゆるデータの利用を可能にし、そこから新しい不動産市場分析に関する知見が得られる、可能性の大きな研究です。
また、私の研究で用いるテキスト・アナリティクスは、現在世界で注目されているデータサイエンス分野のひとつ。ある著名な経済学者は「データサイエンティストは今後10年間(※1)で最もセクシー(魅力的)な職業」と述べ、“The Best Jobs in America”においても過去4年間(※2)第1位の職業に選ばれたのがデータサイエンティストでした。ゼミでは、近年社会的ニーズの高いテキスト・アナリティクスの分析手法を修得し、最終的には学生自らの興味ある分野を研究します。世の中にあふれるデータを駆使し、自分のアイデアや発想で、まだ誰もしたことのないオリジナルな研究に挑戦してほしいと思います。こうした最新の研究を通じて “楽しく”学ぶことがゼミのモットー。そして、“楽しいこと”って、“楽なこと”ではないよね、と言える大学生活が送れたら大正解です!
※1 2009年時点 ※2 2016年〜2019年