本文へ移動

お知らせ

野長瀬裕二 教授 野長瀬裕二 教授

企業へ商品開発の提案を行う野長瀬ゼミ 企業へ商品開発の提案を行う野長瀬ゼミ

学生のプレゼンの様子 学生のプレゼンの様子

徹底した現場主義を貫き、

一つひとつの企業から

地域経済を読み解く

◆野長瀬 裕二教授

私は地域経済学を専門にしており、「企業探検家」というキャッチフレーズをいただくほど、日本全国にわたる多くの企業を訪問しています。そもそも現代に変革を起こすイノベーションは、前例や平均値から外れたもの。数字だけでは、経済や産業の実態を把握することが難しい時代といえます。合計や平均といった統計量からではなく、徹底した現場主義を貫き、地域の一つひとつの企業における技術、活動、経営システムなどを多角的に分析し、それを積み上げて地域経済や産業を理解するというのが私の研究のスタンスです。

ゼミでは、一人ひとりの学生が興味を持つ自治体や企業について分析してもらいます。その際、“自分らしさ”を生かした研究に取り組んでほしいと思います。これまでに、軽音楽部に所属する学生がギター産業を分析したり、将来起業をめざす学生が事業計画をつくったりするケースもありました。また、企業を訪問し、現場の課題に耳を傾け、実際に商品開発を提案する実践演習も行っています。こうした学びを通じて身につくのは分析力やプレゼンテーション能力です。私のゼミで地域経済学を学ぶと、自治体と企業の両方を分析する力が身につき、結果として公務員試験や就職活動にも役立つでしょう。日本では、強い企業が大都市に集中する一方で、企業数や人口の減少の止まらない地方産業が増えています。しかし、国境も県境もなく、小さくてもやる気がある企業が発展できるよう支えたいというのが私の研究の原点です。ゼミでも「学びたい」「知りたい」という意欲をとりわけ重視しており、学生たちのやる気を全力でサポートしたいと思います。

お知らせ一覧へ