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「モリンガ種子で濁水を’きれいな水’に浄化する ―水質浄化成分の本体を見つけ出す―」(日本学術振興会『ひらめき☆ときめきサイエンス~ようこそ大学の研究室へ~KAKENHI』プログラム)を開催しました
理工学部生命科学科 尾山廣教授が科学研究費助成事業により行ってきた「環境浄化に資するバイオ凝集・沈殿剤および無機捕捉バイオ素材の創成」などの研究成果に基づき、本学寝屋川キャンパスで『ひらめき☆ときめきサイエンス』(日本学術振興会)のプログラムを開催しました。近畿圏だけでなく、岐阜県からも参加者があり、計9名の高校生を対象に、3月13日(土)、14日(日)の2日間、様々な実験を通して水環境の保全について考え、科学の魅力を再発見してもらう機会としました。
初日、尾山教授の「水質汚濁・水質検査・水質浄化の現状」を聴講後、参加者は5班に分かれ、不織布の白衣を羽織り、泥水・色素汚染水・大腸菌汚染水の浄化試験、脱脂粉末抽出液の調製、昼食を挟んで、京都工芸繊維大学 杉村順夫名誉教授の「熱帯資源植物・モリンガの特徴」)を聴講後、抽出液の熱処理と浄化試験、抽出液のタンパク質分解酵素処理と浄化試験の実験を行いました。
2日目は、抽出液から水質浄化成分をイオン交換樹脂で精製し、さらに、その成分(タンパク質)を電気泳動で分析しました。修了式では受講を終えた高校生たちに「未来博士号」が授与されました。参加者からは、「今まで見たことのない実験器具に触れることが出来て嬉しかった」や「大学では理系に進学してまた実験をしたいと思った」との声が寄せられました。
今回のプログラムには本学大学院生と学部生6名が実験をサポートし、本格的な実験に少し緊張ぎみな参加者と、お昼を食べながら様々な話をして和やかな雰囲気を作ってくれました。彼らからは「前日からリハーサルをし、高校生のために準備した甲斐がありました。」と感想がありました。