経済学部
対面とオンラインのハイブリッド型で『摂南経済ゲストレクチャー』を実施しています
昨年度、コロナ禍により「摂南経済ゲストレクチャー」(担当:後藤和子教授)は全てオンライン授業となりました。今年度は、感染対策のもと、対面授業で実施し、オンラインでも聴講できるハイブリッド型で行っています。毎回、教室で受講する学生が約30人、同時にオンラインで聴講している学生が約80人です。
4月~5月のゲストは、以下の方々でした。
◆4月28日 千島土地株式会社代表取締役社長【芝川能一氏】
「不動産業から地域の未来を考える―アートを切り口とする地域活性化の試み」
◆5月12日 ルーマニア政治学修士【アナマリア・イグナッド氏】
「共産主義のオレンジと自由主義のオレンジ、「どうして」の力」
◆5月19日 クラブツーリズム・地域交流部・京の旅デザインセンター顧問【宮本茂樹氏】
「コロナまでの観光産業とコロナ後の観光産業」
◆5月26日 インディペンデント・キュレーター【林寿美氏】
「美術館の楽しみ方」
芝川氏とおおさか創造千島財団は、不動産業を生かした現代アート支援と地域活性化に取り組んでいます。例えば、千島土地が所有する名村造船所跡地はクリエイティブサンタ―大阪となり、倉庫はシェア・スタジオとして再生されました。
アナマリア氏は、共産主義時代のルーマニアの生活を自由主義と対比し、どうして?と問うことの大切さを伝えてくださいました。
宮本氏は、コロナ禍で観光産業のあり方が問い直されていることや、その経験を通してコロナ後の観光産業がどのように変わるか、解説いただきました。
林寿美氏は、美術館に所属しない独立のキュレーターとして活躍しています。美術館の役割について説明した後、世界中の美術館を訪問する中で見つけた「おすすめの美術館」を次々に紹介していただきました。ロンドン、ニューヨーク、パリ、バーゼル(スイス)、デンマーク、ケルン(ドイツ)等にある美術館から日本の美術館まで、コロナ後に訪問したい美術館がたくさんありました。
学生たちは、コロナ禍で移動が制限される中、想像力を働かせながらゲストの熱のこもった話に聞き入っていました。
※『摂南経済ゲストレクチャー』とは
実地に近い教育を行うという本学部のコンセプトを具現化した授業のひとつで、担当教員のガイドのもとにゲスト講師をお招きし、実践事例を学ぶものです。学生に生きた経済の現実の課題と活動にふれさせ、考える態度を育成することを目的としています。