経済学部
後藤ゼミ3年生が奈良でフィールドワークを行いました
後藤ゼミの3年生は、グループごとに、自分たちでテーマを決めて調査・研究を行っています。①玩具産業に着目した「ガチャ市場はなぜ成長し続けているのか」や、②伝統産業や伝統的工芸品の持続可能性、③副業を持つという働き方、④エシカル(倫理的)消費を促進するには?などのテーマです。
こうしたテーマに関連するフィールドワーク地として、7月25日、ゼミ生15名が後藤和子教授とともに奈良を訪問しました。近年、若い世代の興味を喚起しようと、伝統的工芸品をカプセルに入れたガチャが登場しています。まずは、日本の伝統工芸を元気にするというコンセプトで活躍する中川政七商店と門真市の海洋堂がコラボした郷土玩具のガチャがある「日本市奈良三条店」を見学。
次に、中川政七商店本店がある鹿猿狐ビルヂングを見学しました。中川政七氏がカンブリア宮殿で取り上げられ放映されたばかりということもあるのか、多くの人が訪れていました。町家が並ぶ路地に面した鹿猿狐ビルヂングには、工芸体験ができる布蔵、猿田彦珈琲、㐂つね(代々木上原のミシュラン1つ星sioが提供する再構築されたすき焼き店)、スモールビジネスやまちづくりを学ぶ拠点もあります。中川政七商店の鹿、猿田彦珈琲の猿、㐂つねの狐が名前の由来となる鹿猿狐ビルヂングは、中川政七商店創業の地に、2021年春にできたばかりの複合商業施設です。学生らは、日本の伝統的技で作られた高品質な食器や生活雑貨に興味津々でした。
午後からは、日本で2番目に開館(1895年)した奈良国立博物館で、選りすぐりの収蔵品を展示する「奈良博三昧」や、仏像館で、特別公開の奈良県吉野町・金峯山寺(きんぷせんじ)の重要文化財・木造金剛力士立像を観賞しました。コロナ禍で遠くへは行けませんでしたが、充実した1日になりました。