国際学部
「第3回世界を知るウェビナー」を開催しました
摂南大学外国語学部では、コロナウイルス感染拡大によって海外渡航が出来ないなかで、海外の「いま」に触れる機会提供として連続オンラインセミナー「世界を知るウェビナー」を実施しています。主にアジア地域で活動している国際NGO団体パルシックの方に、現地発の最新の社会事情などについてオンラインで話していただく企画で、本年度中に4回の開催を予定しています。
第3回は11月4日(木曜日)に開催しました。これまでの話題が東南アジアに関するものでしたが、今回は西アジアからの話題をご提供くださいました。パルシックはシリア難民を支援するプロジェクトに2015年から携わり、レバノンでは2016年から継続的な支援を実践してこられました。
https://www.parcic.org/syrian-refugees/
今回は時差の兼ね合いもあり、東京事務所のお2人からお話をお聞きしました。
前半は小栗清香さんから世界の難民をめぐる概況やシリア難民の発生した背景についてお話しいただきました。日本で日常生活を送るとなかなか可視化されない、難民をめぐる現実について理解を深めることができました。後半は、菊池あゆみさんがレバノンにおける支援プログラムやコロナ禍での支援状況について写真を交えてご説明くださいました。写真のなかの街並みや家屋の様子は、日ごろ目にすることのないものでしたが、同時に、難民という言葉で覆い隠されがちな人々の日常生活に触れられたような気がします。
今回はこれまでと違って、録画視聴の方が多かったのが特徴です。視聴後の事後アンケートには、参加者それぞれの受け止め方が記されていました。
「約1時間半の内容を聞いて、レバノンやシリア難民のことについて私は無知であることを思い知らされました。ニュースで何となく聞いたこと見たことはありましたが、それはほんの一部にすぎないということを知りました。」
「私は現在3年生で就職活動をする時期に入っていますが、就職先として、少しでも世界の難民の方々を助けることに関わることができる会社というのも視野に入れて就職活動をしたいと思いました。」
コロナ禍のなかで外国語学部が企画した「世界を知るウェビナー」は、2021年度中に4回の開催を予定していましたが、残すところあと1回となりました。国内 の感染状況が落ち着きを見せているとはいえ、気軽に海外に行けるようになるにはあと少し時間がかかりそうです。実際に海外に行くのと同じ水準で経験を積むのは難しいかもしれませんが、オンラインセミナーを通じてさまざまな社会の「いま」に触れて思いを巡らすことには、同じくらいの価値があるはずです。「世界を知るウェビナー」を通じて多くの学びが得られることを願っています。
外国語学部事務室