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ヤスリをかけて地面を平らにする学生ら ヤスリをかけて地面を平らにする学生ら

彦井さんがこだわった脱衣所(左)と黒田さんらが素材選びを行った外壁 彦井さんがこだわった脱衣所(左)と黒田さんらが素材選びを行った外壁

玄関土間リビングで記念撮影 玄関土間リビングで記念撮影

 建築学科加嶋章博教授の研究室の学生らが取り組むシェアハウスのリノベーションプロジェクトが大詰めを迎えています。

 寝屋川キャンパスから徒歩約10分と大学からほど近い一軒家をシェアハウスにするべく、学生らは日ごろの成果を生かしてプランニングからプレゼンテーション、建物と家具の設計・制作・素材選定など一連のプロセスを、kt一級建築士事務所(芦屋市)、西村設計(寝屋川市)の建築家と協働して行い、住宅のリノベーションが実現しました。

 築46年の木造住宅を、基礎、はりや柱、階段や収納など使える素材は残して解体・耐震改修し、クロスを貼らずあえて構造合板のままにした壁が木目の温かみとモダンさを醸し出します。

 定員4人のこの学生向けシェアハウスは、2階建で1階部分は広いダイニングキッチンや玄関土間リビングが魅力的な共用スペース、2階部分は4室全てロフト付きの個室になっています。

 この春卒業した彦井麻菜さんは、2020年の9月から仲間と協力して何かに取り組みたいと、本プロジェクトに参加し、プレゼンテーションや設計を担当しました。「オーナーさんと打ち合わせを重ねる中で、ターゲットとする学生の意見を聞きながら無駄なスペースを無くすなど、よりリアルな居住空間に近づける作業を経験し、作るだけが全てではないということを学び、スキルアップにつながりました」と話します。そんな彦井さんのおすすめの場所は完全に個室化された脱衣スペースです。

 4年生の黒田健太郎さんは、2021年9月から「施工の初めから完成まで関われる機会はなかなかない」と思い参加。家具の制作や外壁の素材や色の検討、将来の外構計画などを担当しました。「限られた予算の中で素材を選ぶことに苦労しました。造るのも住むのも学生なので学生らしさを表現するため黒とシルバーの配色にしました。なかなかカッコいいと思います」と笑顔。「想像して描いた図面が形になった時、思ったより広かったり高かったりと、頭の中と実寸を体感できたことが収穫でした」と話します。

 学生らが口をそろえておすすめするのは玄関土間リビング。文字通り玄関でありながら、土間のように座ってくつろぐこともできます。ルームメイトとはもちろん、立ち寄ったお客とも話せる万能スペースです。

 竣工は4月上旬予定で、これから借主募集のためのチラシ制作や、プロジェクトを記録したプロモーションビデオなどの制作を予定しています。

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