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お知らせ

 5月21日(土)、枚方市の天野川河川敷にて開催された「春の天の川クリーンリバー」に参加し、枚方市内の中高校生や枚方市環境部環境政策課、天の川再生実行委員を構成する地元商店街等のみなさまとともに清掃活動を行いました。例年、天の川クリーン&ウォークというイベントが10月下旬に実施されていましたが、今回は、農繁期で畑に水を入れるなど市民の川への関心が高まる季節である春に清掃活動を実施することで、市民の環境保全意識の醸成を図ることを目的に行われました。

 活動に参加するにあたり、河川の現状について調べてみました。大阪府の調査によると、川が汚れている原因として、家庭からの生活排水が全体の8割となっています。かつては、産業排水が全体の約6割を占めていた時代もありました。しかし、厳しい環境規制等や条例に伴い、現在では約7%に留まっています。 つまり、川の汚染は、私たち一人ひとりの生活に起因する部分が非常に大きいということです。

 当日は、3人一組になってゴミ拾い係、ゴミ記録係と役割を分担して清掃活動に取り組みました。ゴミ記録係は、プラゴミとその他のゴミで分別して記録を行いました。 

 実際に清掃活動に参加してみて、予想よりもゴミの数が少ないという感想をもちました。しかし、たばこの吸い殻が多く捨てられていたことが気になりました。雑草が生い茂っている場所にも捨てられていたため、火が消えていなければ大惨事になってしまいます。たばこの吸い殻などは小さなモノなので、捨てやすい気持ちにあるのかもしれません。これぐらいなら捨てても大丈夫だろうという軽い気持ちがあると、大変な事態にもなりかねません。たばこの吸い殻は一時期に比べ、かなり減少しているようです。しかし、まだまだ一部の人によるポイ捨てにより街の環境が維持されなくなってしまうことも今回学びました。 また、放置されていた自転車も複数見受けられました。こうしたたばこのポイ捨てや自転車の不法投棄をなくすには一人一人の意識の改善が必要となってきます。 

 私たちの行動には、企業が課せられているような厳しい規制などは設けられていません。また、我々が生活していくなかで、汚れた水を出さないことは不可能です。しかし、規制などなくても、一人ひとりの意識の改善によって、水の汚れを減らすことはできます。こうした清掃活動は環境保全への意識が芽生えるきっかけになる活動であり、これからはもっと多くの人に参加してもらいたい活動だと感じました。 環境保全というのは、短期的にできるようなものではありません。今日の行動によって、明日、明後日には改善されるような問題ではありません。しかし、一つ一つの積み重ねによってこの目標は達成されます。 

 今回の活動も、学ぶことばかりで、とても貴重な経験になりました。また、秋の天の川クリーン&ウォークにも参加させていただきたいと思います。 

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