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お知らせ

2022年7月20日(水)2時限目に、プチテアトルにて、「こどもひろば」事務局長の鵜飼聖子氏、コーディネータの井上綠氏による特別講演会を開催し、主に2年生44名が参加しました。

「こどもひろば」は、外国にルーツを持つこどもたちを対象にした地域日本語教室で、主に公益財団法人大阪国際交流センターで日本語・生活の支援活動を行っています。ご講演では、最近ニュースで見聞きするウクライナから来た生徒さんとの異文化理解に関するエピソードから、「日本語がわからないこどもたちが日本で学校生活を送れるようになるにはどうしたらよいか」について詳しくお話いただきました。具体的には、親や家族に帯同され来日し、ようやく慣れたと思ったら親の求職の都合で転居を余儀なくされる境遇に身を任せるしかないこどもたちが少なからずいること、それでも高校に進学を希望するこどもたちに教科学習や作文、面接を集中的に指導され、合格へと導かれておられること等お聞きし、現場のご苦労と同時に活気が目に浮かぶように感じられました。支援を必要とするこどもたちが増加の一途を辿っているにもかかわらず、ボランティア(とせいぜい自治体)に頼っているのが現状であり、「日本が外国人を受け入れるにあたって考えなければいけない多くの課題について考えさせられた」という学生の声が聞かれました。

「こどもひろば」では、このようなこどもたちの日本語学習をサポートするボランティアを募集しており、ご講演者の方々による意義深い社会貢献活動に感銘を受けた外国語学部の学生何人かが、すでにボランティアとして参加の意思を表明してくれています。「こどもひろば」の活動にボランティアとして参加することは、学生自身が多文化環境に身を置き、こどもたちとの共通言語としての英語・スペイン語・中国語等をも駆使しつつ、この日本社会の多言語・多文化化がいかに進んでいるかを実感し社会で今後いかに行動すべきかを考えるきっかけになるでしょう。今後学生の皆さんが積極的にボランティア活動に参加してくれることを期待しています。

今回の講演会では、「多文化共生」に関して多くのことを学ぶことができ、非常に有意義な講演会となりました。

(参考資料:「こどもひろば」のチラシ)

(北條ゆかり教授、門脇薫教授)

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