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自身が手掛けたパンフレットを手にする奥野さん(左)と水野さん 自身が手掛けたパンフレットを手にする奥野さん(左)と水野さん

意見を出し合うゼミ生ら 意見を出し合うゼミ生ら

 経営学科西之坊穂准教授のゼミ生らは、今年の4月から摂津市が取り組む、スクラッチ型商品券「セッピィスクラッチ」の広報パンフレットの改善活動に取り組んでいます。

 セッピィスクラッチは摂津市が新規顧客の消費促進のために開発し、加盟店で500円の買い物をすると1枚配付され、300円もしくは1,000円の当たりが出るというもので、その金額を商品券として加盟店で使用できます。近年、加盟店利用者が高齢者に留まっており、新規顧客の獲得につながっていないことや、広報パンフレットのデザインが若年層に親しみのあるものになっていない等の課題がありました。

 学生らは摂津市から提供された人口動態データから、新たなターゲットを「小学生までの子供を持つ母親」に設定。デザイン思考(デザイナーなどが業務で使う思考プロセスを活用し、前例のない課題や未知の問題に対して最適な解決を図るための思考法)に基づいて、摂津市内の小学生の子供を持つ母親に街頭インタビューを行い、作成した表紙のABテストやヒアリングを実施。得られた意見から、子供と遊びに行きやすい公園・子供と行きやすいお店の特集ページを追加するなど工夫を凝らしました。

 ゼミ長を務める水野智貴さん(2年)は、「以前から自治体など外部との取り組みに関心がありました。初めての取り組みをまとめる事に難しさを覚える事もありましたが、商店街の方々の温かさに触れた時は心からやりがいを感じました」と話し、副ゼミ長の奥野涼香さん(同)は「全ての提案が受け入れられる事は難しいため、もどかしさを感じました。その分自分のアイデアが認められた時は喜びを感じました。この経験から就職先の選択肢が広がったことも収穫です」と振り返りました。

 同パンフレットは、摂津市のセッピィスクラッチ各加盟店に配架されています。

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