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お知らせ

 5月29日、経済学部の授業「財政学」(担当:名方佳寿子准教授)において前財務事務次官である矢野康治先生(現 神奈川大学特別招聘教授)をお招きし、「わが国の財政」について講演いただきました。
 
 講演では、(1)1970年代より日本の歳出は歳入を上回り続け赤字が拡大した結果、対GDP比債務額が世界で最も高い国であること、(2)その赤字額の増加の背景に世界的に見ても早い勢いで進む少子高齢化問題があること、(3)その巨額の財政赤字を解決するためには消費税の増税が不可避であることや、一部の学者が提唱するMMT理論や財政赤字に対する楽観論にある問題点を指摘し、『我々の世代がつくってきた赤字を将来世代にこれ以上先送りしてはならない』と話されました。
 
 講演後、学生からは消費税以外の税項目(法人税、相続税、たばこ税)の可能性や金融に関する質問が次々とあがり、授業時間内では質問が尽きず、終了後も学生からの質問に矢野先生は丁寧に答えられ、盛会のうちに終了しました。前財務事務次官の講演を直に聴ける貴重な機会とあって、熱心に聞き入る学生たちの姿が大変印象的でした

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