経済学部
経済学部・郭進教授の共著論文がGCB Bioenergyに公刊されました
経済学部・郭進教授の共著論文「Price interconnection of fuel and food markets: Evidence from biodiesel in the United States」がGCB Bioenergyに公刊されました。
GCB Bioenergy(2021年のインパクトファクターは5.957)は、植物などから直接燃料を生産するための生物科学と環境科学の関係性を促進する国際的なジャーナルです。このジャーナルは、生物学だけでなく、環境政策、持続可能な経済分析、経済システム分析など社会科学の分野にも広がる研究論文を掲載しています。
食料対燃料の問題は、世界的なバイオ燃料生産の急速な成長と共に大きな注目を集めています。この論文では、アメリカの非金融市場に焦点を当て、計量経済学の手法を用いてバイオディーゼルおよび関連市場の相互関連性を分析しました。分析の結果、バイオディーゼルと大豆、ハイウェイディーゼル、原油の間には短期および長期にわたる有意な相関が確認されました。特に、バイオディーゼルの価格が大豆価格に影響を与え、バイオディーゼル価格の変動が大豆価格の変動を引き起こすことが示されました。この結論から、アメリカのバイオ燃料政策によるバイオディーゼル生産の拡大は、国際市場における食品価格の変動を増大させる可能性があることが示唆されています。
なお、本研究は日本学術振興会(JSPS)科研費JP21K05805(研究代表者:郭 進)の助成を受けたものです。
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