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お知らせ

公益財団法人大原美術館学芸統括 柳沢秀行氏 公益財団法人大原美術館学芸統括 柳沢秀行氏

日本テレビ放送網株式会社コンテンツ制作局・演出・プロデューサー 似鳥利行氏 日本テレビ放送網株式会社コンテンツ制作局・演出・プロデューサー 似鳥利行氏

学生が編集した動画を講評 学生が編集した動画を講評

 経済学部「摂南経済ゲストレクチャー」(担当・後藤和子教授)において、公益財団法人大原美術館学芸統括の柳沢秀行氏と、日本テレビ放送網株式会社コンテンツ制作局・演出・プロデューサー似鳥利行氏をお招きし、講演いただきました。

6月7日 公益財団法人大原美術館学芸統括 柳沢秀行氏

 大原美術館は、倉敷市の実業家・大原孫三郎が前年死去した画家児島虎次郎を記念して1930年に設立した、日本最初の西洋美術中心の私立美術館です。柳沢氏は、「美術館が社会に出来る事」と題して、倉敷というまちの成り立ち、大原美術館の歴史、そして美術館と社会の関りについて、興味深い話を展開されました。天領であった倉敷には、高い自治意識を持った商人達が水運を活かして経済活動を展開した跡が残されています。1888年には倉敷紡績が創業し、その経営を父から継承した大原孫三郎は、多くの非営利事業にも携わりました。その1つが、大原美術館です。

 大原美術館は、創立当初から、同時代の芸術家の作品を収集してきました。アンリ・マティスやモネの作品も本人から購入しています。柳沢氏は、大原美術館の礎には、美術館は異なる文化や価値観を受け止め、常に生きて成長する場であるという考え方があり、そこから社会と関わる多様な活動が生まれていることを、事例とともに紹介されました。

 

6月21日 日本テレビ放送網株式会社コンテンツ制作局・演出・プロデューサー 似鳥利行氏

 日本テレビコンテンツ制作局・演出・プロデューサーの似鳥氏は、「テレビ番組制作の実際について」というテーマで、地上波テレビの特徴、人材育成、番組制作の組織等についてお話しされました。似鳥氏は、現在、「所さんの目がテン!」「ズームインサタデー」ほかを担当しておられます。学生時代からの好奇心がプロデューサーとしての活動の原動力にもなっているということです。テレビ局は、近年では、広告収入がインターネット配信に抜かれる等、厳しい環境に置かれています。そうした中でも、単に面白ければよいということではなく、企画の根底に、例えば、地球環境の持続性等の「善」を込めていると強調されました。良いテーマを選ぶと、思いもよらぬ企画に発展するのが醍醐味だといいます。制作の過程でリサーチを行い、専門家による事実確認を行うのは、SNS等との違いです。

 事前に、5分程度の録画を2分の動画に編集するという課題を学生へ出され、授業でそれらの動画の良いところを講評していただきました。今の学生はすごい!という励ましの言葉をいただき学生も興味津々の様子でした。

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