経済学部
総合商社や観光分野に関する摂南経済ゲストレクチャーを開催しました
本年度は、計7人のゲストをお招きして「摂南経済ゲストレクチャー」(担当:後藤和子教授)が行われ、7月には、総合商社や観光分野からゲストをお招きしました。
7月5日(水)には、本学前副学長の久保廣正名誉教授が、「世界で働こう!!~総合商社のビジネス経験から~」と題してお話しされました。総合商社は多様な商品の貿易を担うだけでなく、海外で資源開発等も行っています。総合商社である三井物産、三菱商事、住友商事、伊藤忠商事、丸紅のうち、久保氏は丸紅に勤務した経験があり、その時の海外勤務の経験を話してくださいました。南米のボリビアの天然ガスを輸出するために、ブラジルの港までパイプラインを通すプロジェクト等の大きなプロジェクトを完遂したこと、その過程で直面する様々なリスクにどう対処してきたかという経験をリアルに伺うことができました。
総合商社を目指すなら英語は必須であること、途上国を巻き込む3国間貿易等の事例を聞き、学生たちは仕事のタフさに驚き世界に大きく目を見開いたようです。講演の後で多くの質問をしていました。
7月12日(水)には、クラブツーリズム株式会社・地域共創事業部顧問の宮本茂樹氏をお招きしました。宮本氏は、「観光産業のビフォーコロナ・ウィズコロナ、そしてアフターコロナ」と題し、観光産業の特徴、観光事業を立案するためのPEST分析、新型コロナウィルス流行による観光産業の変化等についてお話しされました。観光産業は新しい産業であること、外部環境に左右されやすいこと、観光需要には季節性があること、2007年には既に自動車産業に匹敵する規模であったことを、具体的に示されました。
Withコロナで、クラブツーリズムは、人数を集める観光から、地域と連携した日本遺産の取り組み、長期滞在やワーケーション、高付加価値化へと観光のあり方を変化させたとのことです。DX(デジタル・トランスフォーメーション)化も一層進みました。今後は、大阪万博や海外旅行の復活、北陸新幹線の延伸等で、観光産業の一層の回復と発展が見込まれるため、観光産業に関心のある学生は未来を想定して有意義な学生生活を送ってほしいと励ましをいただきました。