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 JICAタイ事務所での説明  JICAタイ事務所での説明

タンヤブリー学校を訪問 タンヤブリー学校を訪問

タンヤブリー学校での学生交流 タンヤブリー学校での学生交流

 8月31日~9月7日、経済学部・村瀬ゼミ生5名が村瀬准教授引率のもと、タイ・バンコクを訪れ、独立行政法人国際協力機構(JICA)が行っている国際協力の現場訪問や日系企業との面談などを通じて、バンコクの現状やJICA・日系企業の取り組みを学びました。

 JICAタイ事務所では、中進国となったタイが抱えている高度で複雑な課題に取り組んでいくために、様々な先進的な協力が行われていることなど、タイに対する国際協力の概要説明がありました。その後に訪れたバンコク郊外のデイケアセンター(在宅の高齢者が昼間に通って治療やリハビリテーションを行うところ)では、栄養士の資格を持つJICA海外協力隊の狩野奈桜隊員が作成したメニューに基づき、学生と高齢者が一緒に健康に良いスパゲッティを作りました。そして、狩野氏からタイの食事が栄養面で課題が多いことや高齢者介護の仕組みが十分でないことについて説明を受けました。学生らは、タイの食文化や栄養士の仕事、日本との違いについて理解することができました。

 また、先進的な協力の一つとして、近年注目されている海洋プラスチック汚染の状況を調査研究しているプロジェクトが挙げられました。今回、プロジェクトの専門家の方々に同行いただき、海洋プラスチックの排出源となっている可能性があるバンコク郊外の廃棄物処分場、そして、船でシーチャン島に渡り、海洋プラスチックの採集場所や採集したプラスチックを展示している環境啓発施設などを見学しました。専門家の方々の説明を受けながら、実際にバンコクおよびその周辺でのごみ排出の状況、最終処分の状況、そして、海洋プラスチック汚染研究の状況を見ることができ、海洋プラスチックに関する課題とその取り組みの重要性について理解が深まりました。

 このほか、ニューラルグループ社の竹中一真氏からタイでAIによる画像解析技術を用いたビジネスに関するお話しを伺いました。日本で人や車の画像解析データを使って人の混雑や車の渋滞解消に効果を上げている事業の内容や、タイでのビジネス展開や関連する課題などについて分かりやすく説明いただきました。

 今回の研修では、このほかにもタイの生活・文化に対する理解を深めることを目的として、日本語教育を取り入れているタンヤブリー学校を訪問し、タイ学生による伝統舞踊の披露やたこ焼き作りによる交流を楽しみました。盛大な歓迎式を開催いただいたこと、また、歓迎式では事前にゲストブックへの署名と聞いていた内容が、当日、書道の腕前を披露する事態となり、皆、内心焦りつつも何とか対応できたこと、そして、たこ焼き作りでの双方の学生の笑顔が印象に残りました。

 参加した学生は普段のゼミ活動では得られない貴重な体験をした様子であり、有意義な研修となりました。

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