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「天若湖アートプロジェクト」で学生が湖面にかつてあった集落のあかりを再現
NEWS RELEASE【No.31】
摂南大学(学長:久保康之)理工学部 都市環境工学科の石田裕子教授研究室及び、PBLプロジェクト「寝屋川市における環境学習支援と淀川水系を中心とした流域連携プロジェクト」、摂南大学エコシビル部の学生約30人を含む「天若湖(あまわかこ)アートプロジェクト」実行委員会が「天若湖アートプロジェクト2023『あかりがつなぐ記憶』」を11月4日(土)夕刻から5日(日)深夜にかけて開催しました。
【本件のポイント】
● 学生を含むプロジェクトメンバーでGPSを使って当時あった建物の位置を測定、水没した場所に暮らした人々を思いながら、ライトを設置し、集落のあかりを再現しました。
● 上流と下流、流域市民の間でダムの恩恵と共にその地域にあった人々の生活を回想することで共感的理解を創出しようとする意義の深いプロジェクトです。
天若湖は、「水害に挑み」「水枯れを防ぎ」「水の恵みを広く活かす」という目的でつくられた「日吉ダム」(京都府南丹市日吉町)によって生まれたダム湖で、京阪神地域の水瓶として下流の人々の生活に多大な恩恵をもたらしてきました。
そこには、かつて7つの集落があり、ダム建設にともない5集落が水没しました。本プロジェクトは、水没した人々の家々や学校、保育園、神社、お寺などの真上に位置する湖面に一年に一晩だけあかりを浮かべ灯すというものです。今回は水没した2集落の夜景を再現しました。
学生たちは、GPSを使って当時あった建物の位置を一つ一つ測定し、水没した場所に暮らした人々を思いながら、ライトを丁寧に設置して、その地にあったであろうあかりを再現しました。
天若湖アートプロジェクト実行委員会は、2005年夏より夜の湖面にかつての村々のあかりを灯す「あかりがつなぐ記憶」を中心に「天若湖アートプロジェクト」を実施しています。本学学生は初年度より本プロジェクトに参加しており、卒業してからも参加している卒業生もいます。「まぼろしの夜景を見る」という経験を共にし、上流と下流、流域市民の間で、ダムの恩恵と共にその地域にあった人々の生活を回想することで共感的理解を創出しようとする意義の深いプロジェクトです。
■内容に関するお問い合わせ先
摂南大学 学長室 企画課(担当:池田) TEL: 072-839-9450 (直通・月~土)9:00~17:00
■本件発信部署・取材のお申し込み先
学校法人常翔学園 広報室(担当:石村、上田)TEL:06-6954-4026 Koho@josho.ac.jp