同著では「これから地方紙,地方出版・書店、地方図書館はどう変わるのか」という副題にあるように、地方の衰退が進む中、これまでローカルジャーナリズムの担い手としての役割を担ってきた地方紙・地方出版、地方の文化環境を維持してきた地方書店・地方出版が、自らの生き残りを図る取り組み,地方で暮らす市民の情報発信を支えてシビックプライドを醸成する取り組みについて紹介しています。今年8月に出版した氏の編著『市民が育む持続可能な地域づくり』(同時代社)に続いて、松本先生の地域メディアに関する長年のフィールドワークの成果が活かされた本であり、ローカルメディアと地域づくりについて学ぶ上で貴重な本となります。