その他
【PBL/2023年度の振り返り】地域と多文化共生プロジェクト
①プロジェクト名:地域と多文化共生プロジェクト
②主な連携先/協力先:NPO法人寝屋川市国際交流協会(NIEFA)
③活動内容:
1)「多文化共生」に関する学習
NIEFA事務局の方に、「寝屋川市の多文化共生の実態」、「NIEFAの沿革、活動概要」等の話をうかがうことや、他地域での在住外国人に向けた取り組みの実践例を学び、今求められていること、私たちにできることは何かを考えた。
2)NIEFA日本語教室への参加
実際に寝屋川市在住の外国人に会うこととNIEFAの見学を兼ね、毎週火曜日に行われている日本語教室に参加 し、日本語ボランティアの手伝いをした。
3)「多文化フェスタ」への協力(NIEFAが実行委員を務めるイベント)
多文化・やさしい日本語クイズコーナーの運営、模擬店の出店(水餃子、ポトフ)、PBL活動の紹介を行った。
4)外国人に役立つ情報の発信
外国人住民と接する中で感じた、在住外国人の生活をよりよくするために必要であると思う情報や、日本人に向け多文化共生を実現するために知っておいた方がいいことなどをまとめたパンフレットと在住外国人向けの緊急時避難カードの作成。電子データはNIEFAのサイトに掲示していただけるよう依頼中。
④プロジェクトの成果:
プロジェクト開始前は、「多文化共生」ということを外国人と仲良く暮らすことと漠然と考えていた学生がほとんどだったが、実際に、以前から取り組みを行っているNIEFAの方に事例を聞いたり、様々な在住外国人に出会い、関わったことで、文化の違う人たちとよりよい関りをもつためにはどうすればいいのかということを具体的に考えることができるようになった。それが、活動内容にも反映された。多文化フェスタでは、地域の人が多く参加するイベントで「多文化共生」に興味をもってもらうためにはどのようにしたらいいのか考える機会になった。また、複数の人とイベントを創り上げていくという過程で、自分自身の仕事や人との関り方に気づいたり、円滑に活動を進めていくにはどうしたらいいのかを体験を通して学ぶことができた。イベントという一過性のものだけではなく、日々の取り組みが大事だということに気づき、継続的にできること、授業終了後もできることを考える学生が増えた。
⑤その他(“参加学生の声”等):
・この1年の活動を通じ、日本に住む外国人が言語の壁に阻まれず安心して暮らせるようになることが多文化共生ではないかと感じました。外国の人に日本に馴染んでもらうのではなく、私たちが外国人にとって伝わりやすい言語を提供したりして、外国の人がより暮らしやすい日々過ごせるようにすることこそが大事だと考えました。
・多文化共生において、相手と自分の考え方の違いを理解することや、相手と同じ目線で物事を見ようとすることはとても大切だということに気がついた。ただ、これは、多文化共生以外の場面であっても同様で、人と接する上でどんな相手に対してもやさしさや敬意を持つことは大切だと学んだ。今後はそれを実践していきたい。