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【PBLプロジェクト】汗をかいて学ぶ、夏の援農活動
7月中旬の米原市・甲津原での援農活動(1泊2日、学生4名・教員1名)は、そば畑周辺での害獣防護柵の設置と赤紫蘇の漬け込みをしました。
在来種・伊吹蕎麦の種子生産をしている畑は、シカによる食害を受けています。電気柵は、シカにはあまり効果がないのと、設置と撤収に時間と労力が必要なため過疎高齢化する地域では継続が難しくなってきました。そのため、シカの侵入防止に効果があり10年程度の耐久性のある鉄製のネットフェンスに付け替えています。学生らは、時々雨がちらつく中、重量のある鉄製ネットの運搬やくい打ち作業を手伝い、5日間を見込んでいた作業を2日間で終わらせる大活躍でした。
つけもの加工部では、赤紫蘇の葉をちぎり、水洗いし、揉み、梅干しの製造途中で得られる梅の実の汁(梅酢)を加えて漬け込みます。体力のいる地味な作業です。漬け込んだ赤紫蘇の葉は、梅干しやしば漬けの色付けや風味付けに使われます。
5月・6月・7月と毎月訪問し、たっぷりと汗をかいて仕事をしたせいか、地区の人びととの距離がぐっと近づいたような気がしました。学生の「学び」は、知識や経験を得ることだけではなく、一緒に働く地区の人びとを笑顔にすることでもあると知りました。
プロジェクト名:甲津原援農活動プロジェクト 指導教員:農学部 教授 田中樹