現代社会学部
【現代社会学部】吉村さやか先生による講演会およびFD研修会を開催!
12月9日、日本大学助手の吉村さやか先生をお迎えし、学生向け講演会「生きる力としての社会学-外見差別と日常性批判を中心に」と教員向けFD研修会「外見差別の社会学―現状と展望―」を開催しました。
講演会には、2年生の講義「日常生活世界論」の受講生を中心に、教員と学生270名ほどが参加しました。
吉村先生は髪がない女性という当事者の視点から、外見差別や「見た目問題」を研究されています。講演では、「ルッキズム」「外見差別の運動史」「髪を持たない女性たちの対処戦略」などから、差別とは何か、<ふつう>とは何か、を問い直し続ける吉村先生の研究と人生が語られました。
学生が熱心に吉村先生の語りに耳を傾け、自分にとって響く内容をノートに書いている光景があり、講演に集中していた学生が多かったことが印象的でした。
以下にいくつかの学生コメントを紹介します。
―吉村先生の話は分かりやすく、理解できない点はないのに当事者にしかわからない話だった。
ー差別はあってはならないが、だれでも差別をしてしまう。自分は差別をしていないと思いこまずに(中略)、自分のなかの常識や思い込みを疑う姿勢を心がけたい。
FD研修会の詳細は、来年度の摂南大学現代社会学部紀要「摂南社会学」に掲載予定です。
現代社会学部では、学外の先生がたの講演等を含め、今後もさまざまな社会的な問題を扱い、教員・学生ともに考えていきます。