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お知らせ

 第9回融合科学研究所講演会が2025年2月19日(水)に開催されました。今回は核融合、応用数学、生命科学、建築物、そして周辺地域研究といった多彩な分野について、それぞれの領域を専門とする教員5名の招待講演セッションを企画しました。加えて36件の学生による研究発表が行われ、延べ77名以上の参加者による活発な議論が行われました。

 招待講演セッションでは、理工学部機械工学科の小田靖久准教授からミリ波工学と核融合技術の関連が説明され、質疑では将来のエネルギー源と期待される核融合炉の可能性について興味深い議論がなされました。理工学部都市環境工学科の石田裕子教授からは本学に程近い淀川における地域活動及び環境調査結果について紹介されました。理工学部基礎理工学機構の友枝恭子准教授からは純粋数学と対比した応用数学の分野について説明があり、現在取り組まれている流体現象への数学の応用が示されました。理工学部建築学科の奥田泰雄特任教授からは災害大国である我が国の各地で発生した自然災害調査結果が示され、これをもとに提言された災害を想定した建築物の設計方法について説明されました。理工学部生命科学科の井尻貴之講師からは不妊の問題の解決をめざし、精子のミトコンドリア内エネルギー代謝機構についてATPイメージング等を用いて調べた研究が紹介されました。

 学生による研究ポスター発表では36件の研究発表が行われました。会場にはポスターのほか模型や実機が持ち込まれ活気が溢れる中、学科や専門の垣根をこえた交流が2時間にわたり続きました。

 このように、招待講演、学生のポスター発表とも活発な議論が行われるとともに、理工学部内で実施されているさまざまな研究分野が可視化され、多くの交流が生まれ、盛況のうちに講演会が終了しました。

 最後に、お忙しい中、本講演会に参加していただきました方々に心より感謝申し上げます。

 
                                2025年3月14日

                             理工学部長 池内 淳子
                          融合科学研究所所長 長島 健

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