経済学部
JICA海外協力隊経験者による講演会を開催しました
5月9日、経済学部「国際協力論」(担当:村瀬憲昭准教授)の授業において、東南アジアのラオスで観光分野の海外協力隊員として活躍し、現在は国際協力機構(JICA)関西センターに勤務されている熊谷郁氏による講演が行われました。
熊谷氏は、「ラオスで旅のこと、考えてみた」と題した講演の始めに、旅行会社で働いた経験を踏まえ、現地の人々と共に旅行・観光の仕事をしたいという思いを実現するために海外協力隊に応募した経緯を話されました。ラオスでは、観光局のインフォメーションセンターの運営支援を行い、地域の観光スポットの発掘・広報や、住民主体の現地ツアー企画に携わるなどの経験を積まれました。また、現地で苦労したこととして、仏教に根ざした生活習慣や家族との時間を大切にするラオスの人々の仕事の進め方に慣れることや、現地語の習得に時間を要したことが挙げられました。さらに帰国後、ラオスでの経験を活かし、地域おこし協力隊として福島県で観光開発に取り組んだことも紹介されました。
講演後、学生からは、「現地語で会話できるようになるまでに要した期間」「派遣前の語学研修の修了テストの難しさ」などの質問が寄せられました。また、講演を聴いた学生の感想からは、多くが熊谷氏のラオスでの活動や海外協力隊に関心を持ったことがうかがえ、海外への興味を深める貴重な機会となりました。
参考: JICA海外協力隊ホームページ
https://www.jica.go.jp/volunteer/