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お知らせ

2日目のイベントで子どもとものづくり

できあがった作品

被災したままの縫製工場の様子(輪島市)

現代社会学部の正課授業「FAL演習」(※)において開講している「能登半島地震被災地における復興支援ボランティア」では、8月8日〜10日にかけて、石川県七尾市・輪島市を訪問しました。
以下は、参加した学生によるレポートです。
 
2024年1月1日に発生した能登半島地震では、災害関連死を含む死者は456名、負傷者は1219名、住宅被害は石川県だけで9万戸を超え、大きな被害が出ており、今も復興途中です。
そこで私達は、全国の被災地支援に取り組む被災地NGO恊働センターの現地拠点の方々にご協力を得て、能登半島の復興・コミュニティ再生に向けた支援活動を行いました。
 
1日目は、能登の現状や、現在の活動内容について現地スタッフの方からのお話を聴きました。
地震による被害に加え、2024年9月の能登豪雨による被害も深刻で、雨により地震から少しずつ復興してきたものが振り出しに戻ってしまったこと、今でも雨が降ると海と陸がつながってしまうことがあるといった話をされていました。
そのため、地震の被害による復興のほか、水害に対する対処にも追われているそうです。
 
2日目は、七尾市の現地拠点で、現地の人たちをターゲットにしたイベントを実施しました。
年齢を問わず遊べるゲームや、夏の風物詩を作れる工作コーナーで住民の方と関わり、参加してくださった方からも好評でした。
 
3日目は、奥能登に位置する輪島市まで移動し、被災地NGO恊働センターさん主催のマルシェへの参加と、清掃や、がれき類撤去等を行う2グループに分かれて活動しました。
マルシェでは、前日に行ったイベントとの比較ができ、次に開催する時への改善点が多く見つかっただけでなく、住民の方とより多くの交流ができました。
一方、清掃では、ひびの入った家、散らかったままの縫製工場、ブルーシートで補強している箇所があることなど、支援が行き届いていない奥能登の現状を、支援を通して知ることができました。
 
2泊3日の活動を通して、メディアだけでは知ることができない能登の現状を、その時その時で変化する被災地の状況と大変さを知りました。
大学生だからできることは何なのか、目まぐるしく変わる状況のなかでどれだけ自分が動けるのか、考える機会になったと思います。
能登での活動を通して学んだことを、これからの学校生活、人生にしっかりと役立てていきたいです。

※一昨年4月に開設した現代社会学部では、1年次から企業や自治体などと共有された目標の達成に向けて協働(ともに考え、ともに汗を流す)する実践志向のプログラム、フィールド型アクティブ・ラーニング(FAL)を展開しています。

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